やっと自由になった!?60代からの「女子会」こそ、楽しい♡

2017.08.09

 女子会といえば、若い女性たちの間で、もはや定番となっている女性同士の集まりです。しかし、女性同士で集まっているのは若い世代だけではありません。年代別の実施率(図1)をみると、20〜30代は9割を超えますが、40〜50代では86%前後、60代でも82.2%と8割以上が、女子会を行っていることが分かります。
 今回は、最大の人口ボリュームゾーンである団塊世代(1947~1949年生まれの第一次ベビーブーム世代)を含む60代女性たちに焦点をあて、彼女たちの同性同士のコミュニケーションの実態とその裏にあるオンナゴゴロに迫っていきます。

【60代女性】女性だけの食事会(お酒なし)は平均月1.1回、旅行も年2.6回と積極的!

 人生の荒波を乗り越えてきた60代女性たち。ライフコースは専業主婦、独身OL、DINKS、働くママなど人それぞれちがっても、60代になれば、専業主婦は子育てを終え、働く女性たちも定年を迎える年ごろ。「妻」「母」「社会人」として大きな役割を果たしてきた彼女たちが、女性同士でどのようなコミュニケーションを図っているのか、その実態をみると、最も多いのが、「お酒を飲まない食事会」で76.6%、次に「旅行、観光などの行楽活動」(66.3%)、「お酒を飲む食事会、飲み会」(53.6%)と続いてます。また、行っている人は少ないものの、「趣味活動」や「スポーツ」は実施頻度が高く、それぞれ週1回程度集まっており、頻繁に女性だけで集まって、アクティブに活動している様子がうかがえます。

人生に貪欲な60代女性たち~女トモダチは「戦友」!?

 60代女性の意識をみると、「人生を楽しんでいると思う」「自分らしく生きていきたい」「ファッションセンスに自信を持っている」(図3~5)が他の年代に比べて高く、人生を楽しもうという「前向きさ」「貪欲さ」が感じられます。
 そんな女性たちに、女性で集まることの魅力について聞いたところ、「男性がいなくて気楽」「気分転換、ストレス解消」「情報交換」の他に、「家族から自由になれる」「誰々の奥さんでも誰々のお母さんでもない時間」「その日のために着る服を買ったり考えたりが楽しい。それがないと服は買わないかも」といった、家族から離れて1人の女性として楽しめることに価値を感じている様子がうかがえました。また、「同じ世代を過ごしてきた友人達に対する『愛情・連帯感』のようなものを感じる」、「みんなが頑張れるように励まし合い、まだまだ夢をかなえられるように楽しく生きていくため」など、深い絆で結ばれた同志、戦友のような感覚も持っているようです。
 同時に、「人生、長いので女友達は大事にしている。夫がもしいなくなっても楽しめる」「老後をさみしく過ごさないようにするため」「老後の身のふりかたなど一人一人の意見が参考になる」といった、老後を見据えた、現実的な声もありました。

「妻」「母」「社会人」という役割から解放され、これからは「自分のため」……という時、楽しいのはやっぱり「女トモダチ」!              

 家族のことや仕事などやらなければならないことを優先し、自分の自由な時間を作るのが難しかった彼女たち。しかし、これからは、自分のために人生を楽しもうという様子がうかがえました。また、60代女性たちは、「異性より同性といたほうが楽しいと思う」「異性より同性のコミュニケーションを重視している」(図6.7)という意識が他の年代に比べて高くなっています。学生の頃のように女性同士でたわいもないおしゃべりをしたり、食事をしたりする楽しさや心地よさを改めて実感しているのかもしれません。
 女性だけで集まる楽しさについて、「男性がいないほうが楽しい」「男性がいないと、余計な気をつかわなくてもよい」や「学生時代の友達と話していると老け込まないような気がする。キラキラしている感じがする」「女子校にいる感覚が心地いい」といった声も見られました。
 一昔前の60代女性というと、「還暦」を迎え、落ち着いたモノや生活を好むというイメージがありましたが、今の60代はとにかく前向きでアクティブな様子がうかがえます。子育てや仕事など大きな役目を果たしてきた彼女たちは、老後や健康、介護の不安や悩みを抱えつつも、「オシャレ」もしたいし、まだまだ「キラキラ」「ワクワク」していたいという気持ちを持っているようです。そして、彼女たちの「キラキラ」「ワクワク」には、「女トモダチ」の存在が欠かせません。60代女性を攻略するキーワードは、家族・夫婦よりも「女トモダチ」なのかもしれません。

◆WisEとは?

 消費意欲が高く、購入の決定権を握る女性を中心としたマーケティング活動において、読売ISが最適なコミュニケーションをサポートしていくことを目指し設立したオンナゴコロ研究所です。Flabでは、WisEの調査結果を基にライフコースと女性の消費行動について紹介しています。(Flab=Female,Feeling.,Focus Laboratoryの略)
2014 October
【出典】WisE「行動ウォッチ調査2015」 調査期間/ 2015年3月27日~4月2日
調査対象者/一都三県に居住する20~69歳の女性で女性同士で集まる女子会を行ったことがある人                   
有効回収数/一次調査:10,369サンプル 二次調査:3,005サンプル 調査手法/インターネット調査 
実査/株式会社インテージ

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