生まれ変わるなら 男? 女?

2017.11.27

「生まれ変わるとしたら、男性がいい?それとも女性がいい?」

 こんな問いを、誰しもこれまで1度は聞かれたことや考えたことがあるのではないでしょうか。
 1986年に男女雇用機会均等法が施行されて以来“社会進出する女性”が増える一方で、「専業主夫」や「イクメン」といった言葉に象徴される“家庭的な男性”に対する評価があがり、仕事や家事といった各役割を男女どちらが担当してもおかしくない時代になってきました。そんな現代においては、男性として生きること、女性として生きること、どちらのほうが魅力的なのでしょうか。
 非現実的な問いではありますが、「生まれ変わるとしたら・・・」をテーマに、男女が持つそれぞれの性別に対するホンネに迫ってみました。
 図1は、「ライフスタイル調査2013」において、「もし生まれ変わるとしたら?」という問いを男女それぞれに聞いた結果です。男性で「男に生まれ変わりたい」と答えた人は70.4%。女性では、「女に生まれ変わりたい」が59.3%で6割を占めましたが、「男に生まれ変わりたい」が16.8%、「どちらともいえない」が24.0%で、男性と比べて“同じ性に生まれたい”と思う割合が低い結果となりました。
 図2は、統計数理研究所が「日本人の国民性調査」において時系列で調査した結果です。結果をみると、男性は1958年から2008年までの50年間ほぼ変わらず、一貫して「また男にうまれたい」と9割の人が回答しており、自らの性を好む様子が見られます。一方で、女性は1968年に逆転して以来、徐々に「また女にうまれたい」という人が増えています。図1と2では調査手法もエリアも違うため一概に比較はできませんが、“女性になりたい”と回答する人が増える傾向がみられ、「女性」という性に対する評価があがってきているといえそうです。
 図3は、男女それぞれの回答に対する理由の抜粋です。男性は「仕事に集中できる/スポーツで活躍できる」といったように1つのことに集中できて、女性は「出産や仕事、おしゃれができる」といったようにさまざまな経験ができるというイメージがあるようで、どちらにしてもメリット・デメリットの面を考慮して男女どちらに生まれ変わりたいかを考えている傾向がみられました。これらの結果からわかることは、現代では男女それぞれの“良さ”や“大変さ”を理解している人が多いということです。
 男女が完璧に理解し合うことは不可能かもしれません。しかし、現代はお互いの価値観に耳を傾け、理解を深めてきた時代といえるのではないでしょうか。「今の自分に満足!!!」という回答も多くみられました。お互いに理解する努力を続けることで、男女どちらに生まれてもそれぞれが幸せを感じられる社会にしていきたいですね。

ライフコース別比較

女性が女性に生まれ変わりたいと思えるキーワード“結婚・出産・仕事”

 女性の年代・ライフコース別に、「女性に生まれ変わりたい」と回答した結果を比較。その結果、同じ年代でも結果に大きな差がみられることがわかりました。例えば、同じ40代女性でも「専業主婦」と「独身OL」では14.3Pの差がみられます。男女観は、世代だけでなくライフコースの違いによっても差が生まれる様子。特に、女性ならではの経験である“出産”を経験した後には、女性は自分の性を肯定する傾向が高まるように捉えられました。
【出典】 WisE「ライフスタイル調査2013」調査期間/2013年2月1日〜2月5日 調査対象者/一都三県に居住する15歳〜69歳の男女
有効回収数/男性1,092 女性4,189サンプル  調査方法/インターネット調査 実査/株式会社インテージ

■WisEとは?

 読売ISでは、多様化する女性の生き方や複雑なオンナゴコロを紐解くため、独自に調査したデータに基づく女性向けマーケティング・コミュニケーションモデル【WisE(ワイズ)】を開発。ライフコースを軸とした女性の意識や生活実態について調査・分析を進めています。Flabでは、WisEの調査結果を基にライフコースと女性の消費行動について紹介しています。
2014 April

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